maxon Inside
モータのテスト
maxon motorのドライブシステムは、今後予定されている ExoMarsミッションで、高振動、極端な温度、過剰な衝撃荷重など、多大な酷使に耐える必要があります。このため、maxon motorには社内に開発ラボが設置され、モータとギアヘッドの厳格なテストが行われています。
最大重力加速度2500 g – こうした加速度下で物体に作用する巨大な力を予測することはできません。また、maxon motorのドライブシステムに作用する影響を予測することは、さらに困難です。では、この数値を具体的に比較してみましょう。宇宙飛行士はロケット打ち上げ時に約3~4 gの重力加速度を経験します。アクロバット飛行での平均最大重力加速度は8 gです。
では、話を地球に戻しましょう。スイスのオプヴァルデンにあるmaxon motor開発研究所では、モータとギアヘッドが徹底的にテストされています。この研究所には、真空チャンバー、さまざまな気候温度システム、機械的衝撃試験機など、あらゆる種類の技術機器が装備されています。ここで最後に紹介するこのユニットは、モータの耐衝撃性をテストするために、上記の極端なg値を生成します。このデバイスは、maxon HD (ヘビー デューティー) モータ専用に購入されたものです。現在は、ExoMarsミッションのドライブシステム、すなわち探査車の車輪駆動用モータとギアヘッドの組み合わせがテストされています。
2年以上の耐用年数
この研究所は、それ自体が既に異次元のようで印象的です。耐久試験室には無限のラックの列があり、これらのラックのすべてに異なるモータとコントローラが配置されています。ここでは、1,000台以上のモータの耐用年数がテストされています。一部のドライブは、2万時間以上稼働します。これらのテストは、研究所の開発エンジニアによってほぼ毎日チェックされます。
油浸されたモータ
一部のモータは最高200° Cのオイルバスに浸漬され、特に厳格なテストが行われます。これらは、油中での操作用に特別に開発されたmaxon HDドライブです。わずかな変更を加えれば、このドライブは200°Cの空気中で操作することもできます。適用分野のひとつには、たとえば深層掘削分野が数えられます。この環境での高温、極圧、強い振動に耐えることができるのはHDドライブシステムだけです。これらのドライブが深層地で正常に動作することを保証するには、継続的にテストを行うことが重要です。
堅牢なmaxonのモータは、航空宇宙産業分野での使用にも適しています。そのため、研究所には、高真空を生成することのほかに、火星独特の希薄な大気をシミュレートできる真空チャンバーが設置されています。「チャンバー内では、モータは火星の表面とまったく同じ環境にさらされています。これが、私たちのドライブがこの遠隔地で問題なく動作することをお客様に保証できる唯一の方法なのです」。maxon motorの開発エンジニア、ニコ・シュタイナー氏はそう説明します。近未来的な外観が印象的な高真空ユニットは、ExoMarsミッションのために特別に設計されました。このユニットは、2018年に火星で使用されるモータとギアヘッドのテストに使用されます。チャンバーは、10–6 mbar未満の圧力と–150~+200°Cの温度を生成できます。
社内の開発研究所では、ドライブシステムを徹底的にテストして、潜在的な問題を早期に検出して修正することができます。したがって、当社の駆動システムのさらなる開発は、さらに優れた製品を製造することを目指した継続的な取り組みであり、これによって常に優れた品質が保証されています。



