オイル・ガス産業向けドライブシステム

極端な使用条件に耐えうる設計

maxonのオイル・ガス産業向けヘビーデューティ仕様ドライブは、最大200℃の温度、高圧、激しい衝撃と強い振動に耐えることができます。そのため、油圧バルブ制御、通信機構、測定装置など、極限的な条件下における様々な掘削アプリケーションでの使用に最適です。 

品質

高い信頼性と高性能

オイル・ガス産業や鉱山の深度掘削プロセスに使用されるこれらの機械は、過酷な環境条件にさらされ、さらにほとんどの場合は24時間稼働し続けています。このため、開発段階で、すべてのドライブが堅牢で高い信頼性を発揮することを確認するため、maxonは自社の実験室で過酷な使用条件をシミュレートし、全負荷条件を含む包括的な試験を実施しています。 

 

技術および作業安全性について信頼できるデータを提供するため、統合式制御システムが角度、振動、掘削速度などの変数を測定し、MPT経由でデータを地表に送信します。maxonのDCモータは高い効率性を発揮するため、掘削液を使用するDCまたはAC電圧発生器としても投入することができます。 

ISO 9001認証取得

レーザ溶接接合による堅牢な構造

温度範囲: -55~200°C

高い衝撃荷重と振動に耐える設計: 1000 g / 25 grms

振動、衝撃、熱ストレス試験

大気中または作動油中での動作

低電磁障害

ヘビーデューティ仕様のテクノロジー

2010年以来、maxonの高性能ドライブはさまざまな掘削応用分野、特にMWD用途に使用されてきました。コアレス巻線および高性能ロータと高出力ギアヘッドを組み合わせることにより、高トルクを備えた堅牢な駆動システムが確保されます。maxonのヘビーデューティ仕様モータシリーズは、大気中では最大88%、オイル中では70%の効率を発揮します。 

最高温度に耐えうる設計

弊社のヘビーデューティ仕様ドライブのほとんどのコンポーネントはステンレススチール製です。組立ての際は、構造用接着剤の使用を最小限に抑え、その代わりに機械的嵌合とレーザ溶接で個々のコンポーネントを継ぎ合わせて、高い抵抗を確保しています。  

 

ヘビーデューティ仕様モータに使用されている磁石はサマリウムコバルト製で、高温でも減磁しにくい特性を持っています。さらに、巻線の銅線絶縁と含浸ワニスも、より高い耐熱性を発揮します。  

弊社の推奨製品

多くの動作には大きな力が関与しますが、同時に、モータは運動のために常に回転方向を変更する必要があるため、高度なダイナミクスも必要です。加えて、必要なスペースを限りなく小さくするコンパクト設計も考慮しなければいけません。

EC 22 HD

 

  • ∅22 mm
  • 最大 20'000 rpm
  • 最大 149 mNm
EC-4pole32_HD

EC-4pole 32 HD

 

  • ∅32 mm
  • 最大 12'000 rpm
  • 最大 804 mNm

マクソンのギアヘッドは、最大のパワーを軽量、低騒音レベルといった特性と結び付けています。これは、プロテーゼの性能に影響を及ぼすことなく、ユーザーにとっての快適性を向上してくれます。

GP 22 HD

 

  • ∅22 mm
  • i= 3.8 … 3728
  • 最大 4.0 Nm
GP32HD_4-stufig

GP 32 HD

 

  • ∅32 mm
  • i= 3.7 … 6285
  • 最大 8.0 Nm

GP 42 HD

 

  • ∅42 mm
  • i= 3.5 … 676
  • 最大 50 Nm

 

maxonは、誘導式、磁気式、光学式エンコーダ、DCタコ、レゾルバをさまざまなバージョンと構成でご提供しています。

Resolver_RES26

Resolver Res26

 

  • Ø4 または Ø6 mm シャフト直径 
  • 10V / 10’000rpm
  • 温度範囲 -55°C~+155°C
Resolver_RES20

Resolver Res20

 

  • Ø4 mm シャフト直径
  • 7V / 30’000 rpm
  • 温度範囲 -55°C~+155°C
WIP Sensor

Resolver API Delevan Size 5

 

  • Ø4 または Ø6 mm シャフト直径
  • 7V、20’000 rpm 
  • 温度範囲 -55°C~+204°C

コギングトルクレスブレーキ

  • 機械式ブレーキ 
  • 逆方向移動防止
  • コンパクト

オイル・ガス産業向けmaxonドライブシステム

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石油・ガス産業向けのmaxonドライブについて、またダウンホール発電機、油圧マイクロポンプ、電気設定ツール、測定システム用の製品について詳しくご覧ください。  

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Story

石油掘削のためにあらゆる方向に掘り進む過酷な条件に耐えうるモータ

石油と天然ガスを得るためには採掘用の革新的な最新技術が必要です。大深度掘削用の機材には、最高200°Cの温度や振動、非常に高い圧力といった、極度の条件に耐えられることが求められます。こうしたさまざまな課題に挑むmaxonのブラシレスDCモータは、様々な掘削アプリケーション、油圧バルブ制御や作動装置、測定装置の機能のために用いられています。

もっと読む

maxonの特注カスタマイズ

テーラーメード

完全な電気駆動システムであっても、特定の設置スペースに適合するカスタマイズされたドライブであっても、maxonはお客様固有の仕様に従って、高性能ドライブを開発します。 

ドライブシステムを    限界まで高める

maxonの自社ラボでは、開発段階で極限的な条件をシミュレートし、maxonの標準試験を実施しています。ご要望に応じて、お客様固有の要件に適した試験を実施することも可能です。 

社内での全負荷テスト

maxonは、最大+180°C の作動油中で、最大+240°C の巻線温度での連続運転で、全負荷をかけてモータをテストしています。継続的なモニタリングを通じて、ドライブの性能特徴に関する洞察が得られます。 

振動・熱応力テスト

ドライブは、気候管理された室内で強い振動にさらされます。応力テストは、高い動作温度で実行されます。モータは、あらゆる方向で振動に晒されている間も、その性能仕様内で正常に動作し続ける必要があります。 

衝撃テスト

ラボシステムでは、1000 gを超えるさまざまな衝撃荷重テストを実行します。 衝撃テスト後、ドライブは正常に機能しなければいけません。 

よくある質問

  • maxonはドライブコンポーネントをどのようにテストし、ダウンホール掘削環境に適していることを確認しますか?

    ヘビーデューティ仕様製品ポートフォリオのすべてのドライブコンポーネントは、開発段階でダウンホール掘削環境向けにテストされています。これらのテストには、高温、衝撃、振動テストなどが含まれています。必要に応じて、社内または社外でお客様固有の要件に適したテストを実施することも可能です。すべての高性能モータとこれらに組み合わされたコンポーネントは、製造中に高温でテストされます。 

  • maxonはダウンホール掘削用途向けのリニアドライブを提供していますか?

    はい。リニアドライブの場合、ボールねじ式や他のタイプのスピンドルをギアボックスに組み込むことができます。 

  • maxonはどのようなセンサを提供していますか?

    ヘビーデューティ仕様モータにはホールセンサが標準装備されており、ダウンホール掘削環境でもテストされています。さらに高い精度を確保するため、モータとレゾルバを組み合わせたオプションも提供しています。この組み合わせでは、ホールセンサは不要です。 

  • maxonは、EC 22 HDおよびEC 32 HD以外にもヘビーデューティ仕様モータを提供していますか?

    EC 22 HDおよびEC-4pole 32 HDは、ヘビーデューティ仕様分野向けのカタログ製品です。これらのモータはいつでも注文が可能で、ヘビーデューティ仕様アプリケーションでの使用がすでに認定されています。同時にmaxonは、カタログに記載されていない、標準ポートフォリオ以外のソリューションの開発にも取り組んでいます。お客様固有のカスタマイズされたドライブソリューションについては、弊社のエキスパートにお問い合わせください。 

お問い合わせ

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maxonのオイル・ガス産業技術エキスパートがいつでもご相談に応じます。