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貴金属 vs. グラファイトブラシ


ブラシレス EC モータよりもブラシ付き DC モータのほうがお客様の用途により適していると気付いたものの、ブラシの種類に迷ったことはありますか?最もよく聞かれる質問のひとつは、グラファイトブラシと貴金属ブラシの決定的な違いは何かということです。
ポンプなど高負荷がかかる始動/停止型アプリケーションの場合は、グラファイトブラシを選択するのが最も効果的です。周期的に双方向回転が必要な場合、これらのブラシは対応する高電流スパイクにも優れた耐用性を発揮します。光学システムで使用する場合は、これらのブラシではグラファイト粉塵が発生するため、満足のいく結果は得られません。
グラファイトブラシの硬性を必要としないアプリケーション (ベンチレーターなど) には、貴金属ブラシが主に選ばれます。費用対効果の高いこのソリューションは、電流負荷が少ない連続動作設計に利用されるのが一般的です。このブラシは、誘導アーク放電に対しより敏感です。にもかかわらず、貴金属ブラシを備えた maxon motor の DC モータは、整流子セグメント間の RC フィルタを使用してブラシの火花を抑制を抑制する CLL (キャパシティ ロングライフ) を特長としています。また、CLL のコンセプトを使用することで、全体的な電磁放射が減少し、端子間静電容量が増加します。この端子間静電容量は、高速の電圧変化時に短絡回路として機能します。さらに、端子間容量を高くすることで、無負荷電流の増加とモータ自体の全体的な温度の上昇を防ぎます。ここに記載されていないその他の考慮事項については、maxon のトレーニング責任者であるウルス・カーフェーダ氏が提供する便利なチャートを以下に表記します。
何を選択したらよいのかわからず、選定にあたって支援や確実な助言をお求めの場合は、世界中の経験豊富なセールスエンジニアにいつでもご相談ください。お問い合わせ先が分からない場合は、当社のウェブサイトhttp://www.maxonmotor.com/maxon/view/content/contact をご覧ください。