Young Engineers Program

maxonがチームEdgeをロボカップ優勝に導く

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2024年、オランダ アイントホーフェンを舞台にしたRoboCup Juniorの主役はまさしく日本代表のチーム「Edge」でした。彼らはこの大会で4つの部門で1位を獲りました。

Edge」は、ハードウェア担当の青木良亮さん、プログラム担当の中川裕太さん、回路設計担当でありキャプテンの渡邉幸大朗さんから成る立命館守山高校に在籍する高校生3人のチームです。

毎年開催されるこの世界的なイベントには、ロボット工学の優れた若い才能が集まりますが、今年はmaxonのモータが彼らの勝利に極めて重要な役割を果たしました。

ロボカップジュニアサッカーチャレンジは、自律型ロボット2対2によるサッカー競技。ロボットはフィールドを巧みに移動し、ボールをコントロールする一方、コートの白線を越えないようにしなければなりません。成功を収めるためには、素早く車輪の方向転換や速度を切り替える制御の応答性が不可欠です。

Kotaro Watanabe

«マクソンモータをどうしても採用したいという強い気持ちでYEPに応募しました»

昨年の世界大会では4位に終わった同チームは、次の世界大会では絶対に優勝台に立つことを決意していました。そのために今年は安定したマシンを作成することを目指しました。安定したマシンとは、競技会においても通常と同様の動作が常にできるマシンのことです。競技会ではどんなハプニングが起こるかわかりません。

競技会では激しくぶつかってマシンが損傷することも多々あります。ハード面では、まずはなるべく壊れないマシン作りを目指し、はんだコテ自体をよい性能のものに変え、はんだも丁寧に付けるようにしました。たとえ部品が壊れても、素早く取り換えができるよう、ネジ止め位置も工夫を施し、予備の回路も必ず用意していました。

ソフト面では、デバッグのしやすいプログラムを目指しました。実際、日本の大会と世界大会では、コートの滑りやすさがまったく違ったため、その場でプログラムを書き直す必要がありました。

マクソンモータ採用の決め手は瞬時の応答性

コートの白線から出てはいけないというルール上、モータにはスピードと応答性のよさの両面が求められます。チームはマクソンモータを採用したいと考えました。

高校生チームにとって、マクソンモータは決して安くありません。それでも、どうしてもマクソンモータを採用したいと考えたチームはYEP (Young Engineers Program)に応募しました。

「切り返しのスピードが求められる中で、応答性の優れたコアレスモータというと、圧倒的な性能を誇るのがマクソンモータです。マクソンモータをどうしても採用したいという強い気持ちでYEPに応募しました。」と渡邉さんは言います。

チーム「Edge」は世界大会1位という輝かしい成績と共に活動を終えました。今後3人は大学入試という新たなチャレンジに挑みます。それと同時に、競技人口の拡大や後継者育成に取り組む計画があります。これまで培ってきた知識や方法を後輩たちに惜しげなく供するという彼らの姿に、テクノロジーの明るい未来を感じます。
 

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