maxon Inside
コントローラを独自開発?
maxon motor では、経験豊富なエンジニアたちが、アプリケーションに対応するコントローラを独自に開発するケースをよく耳にします。なぜなら、そのほうが簡単で低コストだと認識されているからです。でも、本当にそうでしょうか?
多くの場合、カスタマはモータコントローラの開発にかかる総費用を認識していません。そのため、一見高価な既製のソリューションのモータコントローラと比較して、個々のコンポーネントを購入してカスタマイズし、ドライブを作成したほうが、諸経費が安く魅力的だと最初は考えがちです。しかしもっと詳しく見てみると、既製のソリューションには、隠れた「ビルトイン」の利点が多くあることに気付くことでしょう。
長年の経験
電気的コンポーネント (特に電力段ドライバ) のアプリケーションノートに記されているソリューションは、一見簡単でシンプルです。しかし多くの場合、これは事実の一部にすぎません。実際、アプリケーションのすべてのニーズを満たす完全なソリューションを構築するには、幅広い設計経験が必要であり、業界で実績が証明された信頼できるソリューションは、まさにこうした経験値によって確立されているのです。maxon のエンジニアは、コントローラと電力段の設計における 25 年以上の経験を活かして、完全なソリューションを迅速に実現することができます。現在、あらゆるアプリケーションで採用されている 150万台超のコントローラは、高度な工業化と、カタログ製品および顧客固有のソリューションの信頼性を如実に示しています。
- maxon の設計の経験値は、一発ですべての要件を満たすための基礎となります
超コンパクトサイズ
電力段の設計には、ドライバチップセットだけでなく電流測定器、インターフェース、DC/DC 電源装置など、多くの周辺コンポーネントも必要です。maxon のコントローラのほとんどは maxon ASIC に基づいており、平均で標準設計の外部コンポーネント 50~100 個を置換することができます。
- maxon ASIC は、コンポーネントとアセンブリの高レベルの小型化と低コスト化を実現します。
陳腐化管理
設計が完了し、十分に確立されているように見える場合でも、部品が「寿命」に達した時点で廃盤になると、たちまち大きな課題に直面することになります。このため、部品市場を注意深く観察し、この課題に迅速に対応する必要があります。多くの場合、代替品を見つけ出し、そしてデータシートでは技術データやピン配置が合致しているように見えても、この新しい部品の検証を行う必要が生じます。結果として、継続的な開発、検証、および生産やテスト機器の適合といったプロセスにおいて、隠れた費用が発生します。maxon のエンジニアは、こうしたプロセスを恒久的にケアします。maxon では、プロフェッショナルな陳腐化管理のプロセスが確立されています。
- maxon の優れた陳腐化管理は、ライフタイムサイクル全体にわたって同じ技術データを使用し、製品を適切なタイミングで提供する基盤となっています。
コントローラの恒久的開発
maxonでは、常に新しいコントローラ設計とコンポーネントを開発し、製品化しています。このため、すべての maxon コントローラは革新的な機能を提供し、日常の使用に適合することが保証されます。また、新しい製品ラインと機能の開発は、短期的な単発需要に焦点を当てたものではなく、継続的プロセスとして確立されます。maxon は、制御、ハードウェア、およびソフトウェアの幅広い分野のエンジニアチームを擁しています。
- 継続的な製品開発は、新しいソリューションを適時に提供できるようにするための基盤です。
品質管理と責任
maxon は、モータ、ギアボックス、エンコーダ、およびコントローラを組み合わせたソリューションを提供する全責任を担い、最高の品質基準を満たします。
- maxon が製品とシステムの総合プロバイダであることは、責任を担う上での基礎となっています。
安全策:
maxon EPOS4 モジュールと ESCON モジュールは、完璧なバランスを実現したソリューションです。モーションコントロールや電力段の設計に労力を費やす必要はありません。追加のアプリケーション要件や特別な規格に合わせて設計された基板に、これらの非常にコンパクトなモジュールを簡単に差し込むことができます。これにより、能力と責任を共有し、最終製品において最高かつ最速の結果を確保することが可能となるのです。