maxon Story
実験器具と信頼性
臨床検査では、信頼性が最も重要な役割を果たします。日々進化する技術要件を満たすため、実験装置は機能的に完全に信頼できるだけでなく、長い耐用年数を発揮する必要があります。また実験結果においては、完全に再現可能な結果を得られるようにするため、再現性と精度が不可欠な要素となります。これら2つの側面において、信頼性の高い実験室試験機を設計するには、設計とモータの選定に特に注意を払う必要があります。 説明
信頼性: 実験器具にとって決定的に重要な要素
費用対効果の高さを確保し、同時に市場のニーズを満たすため、実験用機械には非常に高いスループットが求められます。この種類の機器は、24時間、年中無休で稼働することも珍しくありません。これが、運転を最適化し、生産ダウンタイムを回避しなければいけないひとつの理由です。ほんのわずかな故障でも、テストプロセス全体に支障をきたし、貴重な稼働時間が失われます。このため、優れた設計で重要となるのは、長い耐用年数と良好な品質レベルを備えた信頼性の高いコンポーネントをデバイスの基礎とすることです。
動作温度、供給剤のトレーサビリティと清浄度、機器の密閉性、ピペッティング時の量の精度などは、動作の繰り返し精度と再現性、およびテストの信頼性を確保するために考慮する必要がある要素のほんの一部にすぎません。もっと具体的には、テスト結果を提供するために使用されるサブアセンブリにも細心の注意を払う必要があります。これらのサブアセンブリは、分析されたサンプルを選択された試薬と接触させるために必要となるすべての電動動作を実行します。これらの動作には、基本的に搬送とピペッティングが含まれます。
実験器具の信頼性: 優れた設計慣行
- 各コンポーネントのアセンブリ仕様を遵守します。コストを抑えるために仕様から逸れる誘惑を感じることがあるかもしれません。しかし信頼性を保証するためにも、逸脱は絶対に避けてください。アセンブリ品質が最適でないと、製造される各製品間で再現性の偏差が生じる可能性があります。
- 解釈に委ねられるオペレータ依存の設定を排除します。セットアップ中に人の介入を含めると、人によって結果に差異が生じるリスクがあります。オペレータが設定を適切に入力しなかったり、指示が明確でなかったりする可能性があります。同様に、機械部品に設定オプションが含まれている場合、時間の経過とともに設定が失われ、再調整が必要になるおそれがあります。
- コンポーネント自体、そしてコンポーネント間のインターフェースの両方において、精度を軽視しないようにしてください。
- サプライヤーの品質および組み立て前の部品検収テストにおいて、品質チェーン全体を管理下に置きます。
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設計の選択: 動作の精度を厳密に制御する方法とは
設計における主な課題は、必要な機能と機械の想定耐用年数に合わせて最適な技術的選択を行い、適切なコストで適切なレベルの品質を確保することです。モーション精度を確保するには、さまざまなオプションが提供されています。
- リミットスイッチとステッピングモータ。モータのサイズが正しい場合、この組み合わせによって位置の制御はできますが、フィードバックは一切ありません。
- エンコーダとステッピングモータこの組み合わせでは、正確な位置情報を瞬時に、確実に取得できます。モーション精度を最大限に確保する必要がある場合は、これが最適なオプションです。ただし、エンコーダは一般にリミットスイッチよりも高価です。
ステッピングモータの代わりに、モーション制御能力とサーボ制御に優れたEC モータ (BLDCモータとも呼ばれています) を選択することもできます。
搭載されたインテリジェンス機能により、BLDCモータはモータの動作に関するフィードバックを提供します。このため、制御は大幅に簡素化されます。ただし、BLDCモータはステッピングモータよりも高価です。このため、場合によっては、ステッピングモータをリミットスイッチまたはエンコーダと組み合わせて使用することが好ましい場合があります。
いずれの場合も、ブラシ付きモータを搭載すると耐用年数が制限される可能性があるため、耐用年数を最大限に延ばすという点では、ブラシレス技術が最良の選択肢となります。
寿命と消耗部品
卓越した信頼性を提供するには、実験器具のモータとアセンブリは長い耐用年数を有していなくてはいけません。すべてのモータがこの課題に対応できるわけではないため、提供されているさまざまな製品群の中から、適した製品を選択する必要があります。一部のモータ技術では3,000運転時間しか実現できませんが、他の技術では最2万運転時間が可能です。
さらに、組み立てに欠陥がある場合、またはモータが有効範囲を超えて動作する場合、耐用年数はさらに短くなります。このため、メーカーの推奨事項に従うことは非常に重要です。同じルールが、ベアリング、ピニオン、ベルト、スイッチングなど、動きに関与するあらゆるコンポーネントに適用されます。これらのコンポーネントを使用する場合は、消耗部品についても慎重に検討する必要があります。
医療機器分野で20年以上の経験を持つmaxon Franceは、お客様の仕様に最も適した機械コンポーネントとモータのタイプを特定し、最適かつ最もコスト効率の高いオプションをご提案します。
maxon Franceを信頼する理由は何ですか?
maxonは、単なるコンポーネントのサプライヤーという以上のサービスを提供しているからです。弊社はモーションのスペシャリストとして、単にモータを選定するだけではなく、モーションにおけるあらゆる側面から、お客様の要件に適した電動モジュールを提供します。これは真の付加価値として、信頼性に貢献しています。弊社のチームは、システムアーキテクチャを最適化し、機械の信頼性を向上させるためのアドバイスをご提供します。
単一のサプライヤーでサブアセンブリ全体をカバー
サプライヤーの調達とプロジェクト開発をスピードアップし、最終サブアセンブリの品質を向上させるためには、お客様の機器にとって最適なコンポーネントを特定するモータシステムスペシャリストの専門知識を是非ご活用ください。
このシステムアプローチのおかげで、maxonは機械に簡単にプラグインできる機能モジュールを開発および製造できます。極めて信頼性の高い実験用機械の生産を目指していますか？