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maxonとANYboticsの戦略的パートナーシップ

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火星モータで有名なドライブシステムスペシャリストであるmaxonは、自律型検査ロボットANYmalのドライブシステムのサプライヤーとして、ロボット工学分野のスタートアップ企業ANYbotics社と業務提携を結びました。このロボットは、間もなく大量生産される予定です。ANYbotics社は、重要なロボット工学の専門知識を有し、間違いなくこの分野で最も成功している若い企業であり、maxonにとっても有益な提携となることが期待されています。

プレスリリース、2020年9月15日

強固なパートナーシップ: maxonとANYboticsは密接な長期的協力関係を結んでおり、スイスをロボット工学発展の重要な拠点となることを強く後押ししています。パートナーである両社によって下された決断のひとつは、世界的ドライブシステムのスペシャリストであるmaxonが今後はANYmalのためのアクチュエータの開発・生産を担当することです。ANYmalは、産業システムを検査するために設計された自律型四足歩行ロボットで、将来的には特定の危険なメンテナンス作業も行えるようになる予定です。このロボットは、階段や坂道などの困難なインフラにも対応することが可能で、さまざまな産業分野ですでに使用されています。

maxon Groupは、ドライブ技術における60年の経験、世界各地域で運営する生産インフラ、検証済みのプロセスでこのパートナーシップに貢献し、ANYmalの商業向け生産とマーケティングの推進に役立てます。各ANYmalロボットには、優れた競争力を持つ高性能ドライブシステムが12台搭載されています。「maxonは、弊社が小規模生産から量産に移行しようとしている今、ドライブ技術を担ってくれる理想的なパートナーです。maxonの専門知識とインフラストラクチャにより、ロボットの中核要素をさらに最適化し、最先端の生産方式にアクセスすることが可能となっています」。ANYbotics社代表取締役のピーター・ファンクハウザー氏はこう述べています。

ANYbotics社は、最近、スイス経済賞2020を受賞し、ハイテク/バイオテクノロジー部門でスイスの最優秀スタートアップ企業に選ばれました。同社は、maxonにとっても大きなポテンシャルを秘めた市場である、ロボット工学における貴重な経験を有しています。maxonのCEO、オイゲン・エルミガーは次のように述べています。「ANYbotics社と協力することで、私たちは異なる世界の知識を融合しています。スタートアップ企業が持つ創造性と高い対応力が、maxon Groupのグローバルで安定した産業環境に結び付けられています。私たちは力を合わせて、これまでになかった、エネルギー効率の高いインテリジェントなロボットドライブを開発していきます」。

パートナーシップをさらに強固なものにするため、両社は互いの拠点を地理的にも近付けようとしています。オプヴァルデン州に本社を置くるmaxonは、ANYbotics社のすぐ近くのチューリッヒ、エリコン地区にあるZURI.CH CAMPUS研究所においてラボの開設を進めています。ここでは、両社のエンジニアと技術者が集まり、プロジェクトの進捗状況について話し合いが行われる予定です。さらに、maxonはこの研究所を利用して、チューリッヒ工科大学およびチューリッヒ大学との密接なつながりを確立し、若いエンジニアに技術サポートやワークスペースを提供して、人材の育成を行う予定です。オイゲン・エルミガーは次のように述べています。「私たちはすでにチューリッヒおよびルツェルンとその周辺地域の職業教育に深く関わってきました。この新設の研究所によって、私たちは駆動技術の分野における若い才能をサポートし、さらに有利な立場に立つことができることでしょう」。

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